PRに悩んでますか? 私は絶賛悩み中です。
「インディーゲームを作る」根底には、新しいメカニクスやストーリーなど、自分なりに表現したい何かがあるのだと思います。自分が面白いと思うからこそ作っている。
そう考えると、PRで悩むのは「これだけ面白いはずなのに、なぜ届かないのか」という、自己評価と世の中の反応のギャップに戸惑っている状態とも言えます。そもそも作ったゲームに自信がなければ、PRしようとも思わないし、悩むこともないはずです。つまり、PRに悩むということは、自分の作品に自信がある証拠なのである。
自信があるのは悪いことではないはずです。だからPRで悩むのは、インディーゲーム開発者としてとても健全で素晴らしいことなのです。めでたしめでたし。
……などと自分を慰めていても、プレイヤーは一人も増えないし、ウィッシュリストも増えません。 インディー開発は切実です。ウィッシュリストを増やしたい。いや、もはやウィッシュリストの数字はどうでもいいから、とにかく誰かに遊んでもらって、何かしらの感想が欲しい(と言いつつ、裏ではしっかりウィッシュリストの増減も気にしています)。
以下は、そんな状態で手探りで試した宣伝の記録です。先に言っておくと、まだ上手くPRができているわけではありません。

6社に送付して、Gamerさんに掲載してもらいました。 ちなみに4Gamerさんは、以前昼休みにこっそりストアページを公開したとき(夜に告知するかと思っていた)、なぜか見つけて記事にしてくれたという逸話があります。インディー開発者に優しすぎる。 ありがたい話なのですが、今思えばあのビギナーズラックで少し手応えを勘違いしてしまった部分があります。
まずは r/playmygame に投稿しましたが、無反応でした。
あまりに反応がないので、ダウンロードの手間が邪魔なのかもしれないと思い、itch.ioにアップロードしてブラウザで気軽に遊べるようにしました。
準備を整えてから、今度は r/TowerDefense に投稿しました。upvoteが7件、コメントは2件つきましたが、肝心のゲーム内容への反応は得られず、期待したitch.ioへの訪問もたいして増えませんでした。
トレイラーの出来が良くない自覚はあったので、少しでも触りたくなるようにトレイラーを作り直しました。反応がない理由は分かりませんが、手を入れる場所だけは見つかります。
改善後のトレイラー
中国のゲーミングプラットフォームで、ゲーマーが集う掲示板があります。私が開発しているゲームのテーマは「地獄」で、中国文化とのつながりもあるので、題材に関心を持ってもらえるのではと思って投稿してみました。
昼休みに投稿して、コメント7件、upvoteが17件という結果になりました。 ゲーム内容についての質問や、改善につなげられるコメントがもらえたのはとても良かったです。 ただ、それでプレイヤーやウィッシュリストが大きく増えたかというと、今のところ目立った変化は感じていません。それでも、作ったものを見て言葉を返してくれる人がいたのは救いでした。
塔が高いと見えにくくない?というフィードバックがあったのでカメラ操作できるようにした。
おすすめタイムラインによく流れてくる「リプライ欄であなたのゲームを紹介していいよ」系の投稿にも乗ってみましたが、今のところ手応えは皆無です。 それどころか、リプライをくれた相手に案内されてDMを送ったら、絵に描いたような宣伝詐欺の定型文が返ってきたこともありました。「誰かに見てもらいたい」というインディー開発者の足元を見られているようで腹が立ちますが、怒っていても宣伝は進まないので、怪しい話からは素早く撤退することだけを学びました。できる大人は機を見るに敏なのだ。
(なお、この原稿を書いている最中に、ストリーマーの方が配信で遊んでくれました。初めて自分のゲームがプレイされている映像を見られて、とてもありがたかったです。)
こればかりはこちらでできることがないので、待つしかありません。 初めてレビューがついたときは本当に嬉しかったのですが、特定のレビュー1件だけを大きく取り上げるのもどうかと思って、SNSなどでの紹介は控えました。このあたりの距離感は難しいですね。 ちなみに、いただいたレビューは高評価で、しかも開発中に散々悩んで決めた仕様について的確に触れてくれていました。遊ぶ人はよく見ているなあと感心してしまいました。
また、Steamでアップデートを投稿してみていますが、現状ではほとんど良い効果は出ていなさそうです。流しすぎるのも迷惑そうな感じなので流量も調整する必要がありそうです。
Redditで見つけた「プレイテストするよ」という募集スレッドに返信したところ、こちらのDiscordに案内されました。
https://www.indiegamebooster.com/
ダメ元で登録してみたところ、3000文字ほどの率直で詳細なフィードバックが返ってきて驚きました。 たとえば「カットシーンの文章が長くて飛ばした」「ウェーブ数が長く感じた」「ゲーム用語の表記が揺れている」といった点までしっかり書かれていました。耳の痛い指摘も、プレイ中の気持ちの動きと一緒に書かれているので不思議と受け止めやすいのです。無料でここまで書いてもらっていいのだろうかと思うほどでした。
そして、レポートの冒頭と末尾にはこう書かれていました。
I really enjoyed this game. Once I had the basics down I had a lot of fun creating ever more elaborate death mazes :D. Overall I think the games very polished, the art and animation is lovely and the music works really well.
~中略〜
I had a lot of fun playing it, and from the screenshots the levels can get a lot more complex so I'm eager to play more of the demo! Thanks for sharing it with us.
嬉しく思いつつも、すっかり疑り深くなっていた私は、その人が他のゲームに書いたレビューまで見にいきました。どうやらいつも褒めているわけではないらしく、それを知ってようやく「本当に楽しんでくれたんだな」と救われた気分になりました。
このDiscordでのやりとりがそのまま宣伝になるわけではありませんが、反応に飢えているときや、ゲームを直す手がかりが欲しいときには本当におすすめできます。
PRはしんどいです。宣伝の方法が悪いのか、宣伝素材が悪いのか、はたまたゲーム自体が悪いのか。反応がないと、その区別すらつきません。 何度も宣伝して成果が出ないと、「方法や素材のせいではなく、そもそもゲーム自体がダメなのでは?」という思考に陥ってしまいます。
私もだいぶそちらに傾きかけていましたが、これまでに寄せられた反応を読み返して、「やっぱり自分が面白いと思って作ったメカニクスは機能しているようだ」とやる気を取り戻すことができました。
PRの方法論や具体については、いまだに分からないままです。そこは何も解決していませんが、面白がってくれる人がいることを信じて、また手を動かしていこうと思います。
分からないなりに一つだけ確かなのは、遊んでフィードバックをくれる人は本当にありがたい、ということですね。
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