みなさんはゲームを作っていますか?
それともゲームを遊ぶのが好きですか?
あ……もしかして、両方ですか?
はじめましての方ははじめまして。馴染みのある方はいつもお世話になっております。 dokoと申します。 もともと物語を作ることが好きで、友達にゲーム制作へ参加しないかと誘ってもらったのをきっかけに、ゲーム制作者の仲間入りを果たしました。 今は、ひとりでゲームをつくっています。
今回は私がリリースしたゲーム「Robot Hospice」について語りたく、記事を書いています。
早速ですが、私のゲームについてお話しさせてください。 「Robot Hospice」は、愛されたロボットたちを看取る終末アドベンチャーゲームです。
舞台は未来…… 「ペットは家族」と言われるように、「ロボットは家族」と言われるようになった世界には、何らかの理由で家族の元から離れなければならなかったロボットたちを最後まで預かり、看取ってくれる施設「ロボットホスピス」がありました。 プレイヤーはこの施設の新人スタッフ「ミドリ」を操作し、ロボットたちと交流します。 ロボットたちのより良い最期を目指し、行動したり、選択したりするゲームです。 (詳しい説明はSteamのストアページをご覧くださいね)
これまでにも開発者インタビューの中で、たびたび話題に上げさせていただいているのですが、「Robot Hospice」は、イギリスの作家。カズオイシグロさんの「クララとお日さま」 という本をきっかけに制作開始しました。
子供の成長を手助けするAF(人工親友)という人工知能搭載のロボットのクララは、ジョジーという病弱な少女の家庭で暮らすことになる。やがて二人は友情を育んでゆくが、一家には大きな秘密があった……愛とは、知性とは、家族とは? 生きることの意味を問う感動作。ノーベル文学賞受賞第一作。解説/鴻巣友季子
引用:「クララとお日さま」早川書房より (今年の秋に映画も公開されます)
しかし!!
実は、「Robot Hospice」を構成する、最も根深いところにあるもの ……それは、サマセット・モームなのです!!
2015年12月16日に没後50年を迎えたサマセット・モーム(William Somerset Maugham, 1874~1965)は、1900年代初頭に劇作家としてヒット作を連発し、イギリス劇壇の(同時にアメリカ劇壇でも)寵児として一時代を築きました。没年91歳と長命だったこともあり、非常に多作な作家で、戯曲30編以上のほか、長・中編小説20編、短編小説120編以上、エッセイ・旅行記12編などを遺しましたが、そのほとんどがヒット作で、今もなお舞台上演、映画・TVドラマ化されています。引用:日本モーム協会より Library of Congress, Prints & Photographs Division, Carl Van Vechten Collection[LC-USZ62-42520]
ひゃー!めちゃくちゃかっこいいですね。 私はもう10年以上モームを追いかけています。 人間のことを書かせたら、モームは最も優れた作家の一人だと思います。人間のもつ根源的な優しさや美しさ。矛盾も、狡さ、滑稽さ、隠された醜い本性……モームにかかればすべてが愛おしい、愛すべき姿として作品になってしまうんです。
モームの作品と私のことの両方をよく知る友人曰く、「Robot Hospice」はモームの影響を強く受けた作品だそうです。私もそう思います。
そんなモーム作品の中で、私が最も影響を受けたのが短編「サナトリウム」です。 岩波書房「モーム短篇選 (下)」の中に収録されています。
「Robot Hospice」はほぼ「サナトリウム」です。(と、言ったら過言かもしれないですが……) 作中に登場する「とあるロボット」のエピソードが、「サナトリウム」のオマージュとなっています。登場人物の関係性がそのままゲームに反映されているので、小説を読んだことのある方なら、気がついたのではないかと思います。
え、読んだことがない??? ふふふ、ご安心ください。あなたはとてもラッキーです。 これからモーム作品を読む楽しみがある、かつ、「Robot Hospice」を楽しむこともできるなんて最高じゃないですか!
「Robot Hospice」は6月10日(ロボットの日)にリリース済みです。 ぜひこの夏、ロボットたちと交流しながら、読書も嗜まれてはいかがでしょうか。
ここまで勢いにまかせて書いてきましたが、今後も制作当時のことを思い返しながらきまぐれに書いていくスタイルでお送りします。
よければまた読んであげてください。 記事も、モームの作品もね!
ありがとうございました💚doko
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