こんにちは。 株式会社モーンガータの國政です。
前回の開発ログから少し空いてしまいましたが、前回は、リリース直後に襲ってきた2つの進行不能バグと、それに全力で向き合った「嵐の数日」についてお話ししました。今回はその続き、嵐が少し落ち着いてから始まった「地固め」の期間についてです。
早期アクセスシミュレーションBULLACATOR -pusher tank battle-
600円1
派手な緊急事態ではありませんでした。ですが、ゲームを長く遊んでもらえるものにする上で、この地味な時間こそが、実は丁寧に対応するべき時間でもありました。
早期アクセスというのは、遊んでくださっている方と一緒にゲームを育てていく仕組みです。裏を返せば、たくさんの目に触れることで、開発中には見つけきれなかった不具合が次々と浮かび上がってくる期間でもあります。
この頃に直したものを、軽いものから並べてみます。
まず、思わず苦笑いしてしまったもの。BULLACATORには、1回のプレイを終えたときなどに、自分の戦歴をX(旧Twitter)に投稿できる機能があります。その投稿先のURLが、間違っていました。……せっかくゲームを宣伝してくれようとしている機能が、その肝心のリンクを取り違えている。プレイヤーの方の善意に、こちらのミスで水を差してしまう。地味ですが、恥ずかしくも申し訳ない不具合でした。もちろん、すぐに直しました。
次に、特定の実績(アチーブメント)が解除できないという不具合。条件を満たしているのに実績が開放されない——収集する楽しみを大切にしているゲームだけに、これは見過ごせません。じっくりと時間をかけて遊んでくださっている方の努力に、きちんと応えられる状態にしました。
軽微なものばかりではありませんでした。
特定のアイテムを使ったとき、ターンを終了できなくなってしまう——という、比較的深刻な不具合もこの時期に見つかりました。ターン制のゲームで「ターンを終えられない」というのは、実質的にそこで手が止まってしまうということ。いわゆる進行不能バグです。
こうした一件が見つかるたびに、原因を追い、修正し、アップデートとして届ける。その繰り返しでした。ひとつ直すと、また別のご報告をいただく。モグラ叩きのようだと感じた時期も、正直ありました。
ではなぜ、地味なモグラ叩きを続けるのか。
早期アクセスのゲームは、「今まさに遊んでくれている人」がいます。その方にとっては、大きなバグも小さなバグも、目の前で自分の体験を損なうものであることに変わりはありません。URLの取り違えも、実績の未開放も、ターンの停止も、遊んでいる方から見れば「気持ちよく遊べなかった瞬間」です。
だからこそ、小さくても直す。直したら、届ける。派手さはなくても、この積み重ねでしか、ゲームは「安心して遊べるもの」になっていかない——地固めの日々を通して、そう実感しました。
土台が固まってくると、開発者としても少し余裕が出てきます。「不具合を直す」だけでなく、「もっと良くする」ことに手を伸ばせるようになる。
——次回は、いよいよそのお話です。守りから攻めへ。BULLACATORが「直す」から「良くする」へと舵を切った、テンポ改善のアップデートについてお話しします。
それでは、また次回。
株式会社モーンガータ 國政
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