
作りたいものは、すぐに決まった。
タスクバーモンスターズ
転がり出したのは、5日目だった。
7月8日。この日1日だけで、変更の記録が91回残っている。
全期間で数えると、0時から6時のあいだに刻まれた記録が109回。
素人2人が、なぜそんな速度で走れたのか。
答えは単純だ。夜のあいだ、AIが実装を進めていたから。
寝る前に投げる。
「ここが気持ち悪い」 「ここ、何をすればいいのか分からない」 「もっと豪華に見せて」
朝、起きる。動くものになっている。触る。また注文を出す。
これを26日ぶん。合計677回、ゲームは書き換わった。
夢のような話に聞こえるかもしれない。実際、最初の1週間はそうだった。
朝、目が覚めて最初にやることが「昨日の夜に頼んだものを確認する」になる。 通勤中もそれを触っている。昼休みも触っている。帰ってきて、また注文を出して寝る。
俺たちがやったのは、コードを書くことじゃなかった。
「これは面白いか?」を、毎日決めること。 それだけを、ずっとやっていた。
8月10日、画面のいちばん下に、小さなバーが現れます。
そこにモンスターが住みついて、あなたが仕事をしている下で、勝手に戦って、宝箱を持って帰ってきます。
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