少し前ですが、解説動画を作りました。
開発者が話す動画を作りたいと思ったことがきっかけです。
文章できっちりまとめた情報とは別に、日々の思いや、そのとき拘っていること、きになっているゲーム、漫画、映画について話したり……なものをイメージしました。
具体的な内容を考えていくうちに、実写で話すのが照れくさかったのでバーチャルな身体になり、音声もVOICEVOXを使うこととなり、第1回なので作っているゲームの自己紹介がいいのではとも思って、最終的に当初考えていたものとはだいぶ違うものですが、解説動画が完成しました。
(※1) 中の人のメンタルは陰キャなので、「見てねお姉さん」のような紹介ができません。そのため、バーチャルの身体になります。
元々意図したものではないのですが、結果として中の人と性別が逆になってしまいました(Mar)。
VRC用のモデルをもっていて、このモデルが気に入っていたので(モチベーション的に)手が動かしやすかったのが主な理由。
攻殻機動隊に登場する阪華精機の社長のようなジェイムスン型(※2 非ヒト型サイボーグ)も考えましたが、良いモデルが見つけられませんでした。
やや性別不詳っぽい雰囲気にしたかったので、ボイス含めてもうすこし中性的にしました。脳内設定的に。でも、まだ女の子っぽいので次回は音声と見た目をもう少し調整していくかもしれません。
では、ここからは、解説動画の作り方を書き出していきます。↓
ここから解説動画の作り方を話します。
一番最初に、「伝えたいこと」を書き出します。
書き出してみるとなんてことない内容にも見えるのですが、このボリュームが多すぎると、詰め込みすぎて見づらいムービーになりそうですし、ぼんやりしていると何も伝わらないただの宣伝みたいになりそうなので、けっこう大切です。
また、解説ではあるのですが、詳しく説明するよりも、好きそうな人に関心をもってもらう、関心を高める、を主目的としました。
伝えたいことを元に、大まかな尺を意識しながら、盛り込む内容を決めて「構成」にします。 この行程を飛ばしていきな台本やコンテに進むこともありますが、解説動画になれていなかったので、尺感イメージも兼ねて下記のように書き出しました。
【構成】
・導入
:挨拶・少女が印象にのこる
・ゲーム説明
:できるだけ短く……どんなケームか
重要:マルチシナリオ / マルチエンデイング / ナラティブ
・実プレイ例
:プレイヤーの役割、ゲームの目的、面白そうに思って欲しい部分(宣伝ぽくしたくない)
・特徴と拘り:Live2D ※ツール画面いれる
:Live2Dで命を吹き込んだ少女の表現
・特徴と拘り:クーロンズゲートのような、ムービーを繋いだ移動パート :ウォークスルーシーンで観せる
・特徴と拘り:自宅で1年間過ごすパートで少女とのかけがえのない思いでを紡いでいく
:ビジュアルノベルだけれど、日常を深く高解像度で体験出来る作り
・締め
何がナラティブなのかおさらい
Youtube、X、同人誌で、開発進捗をみせていくことを告知
・スペック、情報まとめ、キャッチコピー
構成が固まったら、下記のような台本にします。
解説動画を作りやすくする(凝りすぎない)ことが目的の一つなので、時間をかけずにさくさく書きます。内容が重くなりすぎないためにも、軽い気持ちで書いていくのが大切。
伝えたい意味がぼんやりしないよう、言葉で説明しつつも、言葉だけの羅列にならないよう、映像の力で伝えることを意識しています
【台本】
c1導入 目的:掴み・挨拶・少女が印象にのこる ・ゲームPV背景に左右にアバター
→出だしがもったりしたくないので、PVのパワーで押す、挨拶は短く
3D背景を眺めている後ろ姿、お風呂、会話シーン、研究シーン必須
→映像に文字で「ヒトからケモノへかわりゆく少女」といれる
(ここではまだ詳しく言及しないが、コンセプトの強調として)
◎・アバターに作家名テロップ:Mar Zakurosuke
◎・字幕と音声
こんにちは PANDRI-DONです。
c2
・キャラ出したままPV下記のように繋ぐ
・通路を手前に歩くシーン
・診察シーンのよく動いているとこ
・エレベーターの扉が閉まる
・通路〜外に出て空を見上げると飛行機
◎・テロップと音声
・ケモミミ × 九龍城塞 × サイバーパンク
・選択で未来が変わるナラティブADV
◎・字幕と音声
ヒトからKEMONOへと変わりゆく少女の青春を見守るゲーム
「アニマイロドガール」を作っています。
※キービジュ+タイトルロゴ表示
(この後、c7まで続きますが省略します)
※PVを作るときは台本の前行程で絵コンテを作る(構成⇒絵コンテ⇒台本)のですが、解説動画は手間を減らして気軽に作成したいので絵コンテは省略。
台本をVOICEVOXにいれて音声を書き出し、それをAudacityで編集して声色をイメージに近づけています。 イントネーションを調整したり、声色の試行錯誤もあり、 今回は少し時間がかかりました。 馴れれば、最終的には15分くらいで作れるようになりそう……。
(もしくはボイチェンでいくか……)
モーションキャプチャーはWEBカメラだけでハンドトラッキングができるWebcam Motion Captureを使っています。 先に作成した音声を再生しながら、それに合わせてリアルタイムで演技をしていて、口パクは再生されてている音声にあわせてリップシンク機能でつけています。目パチはツールのオート機能。
Webcam Motion CaptureはWEBカメラだけで指の動きまで取得できるので、解説動画でしゃべりながら身振りしたり、動画を指さしたり(九龍城塞上空を飛行機が飛んでいくシーンの解説にて)もできるのがよいですね。
WEBカメラでトラッキングをしているのは3Dの身体と同じなのですが、実はこのアバターは、ザクロスケの個人作品『欠損失愛』で実際に使用しているLive2Dと「全く同じ」です。
アニマロイドガールの少女のLive2Dとは、“ケモノ変化を除けば”ほぼ共通仕様なので、実は同じことができたりします! ゲーム中では、身振り手振りなどさらに多彩なモーションや表情差分があるので、ムービーでご覧いただけたら嬉しいです。
AftereEfect(AE)で編集します。
AEがもっとも効率がよい編集ツールというわけでは無いと思いつつも、編集しながら出たアイデアを反映しやすいため好んで使っています。 余談になりますが、他のインディータイトルのPV(※3)をご依頼で作ることもあります。
この行程では主に、作った解説動画、音声、ゲーム画面を合成し、テロップをつけます。
解説動画は各ツールで動画素材をグリーンバックで描き出しておいたものを使います。
テロップは音声につけるものと、補足解説用と2種あります。
台詞は音声のタイミングに合わせつつ、文字量も考慮して消すタイミングを決めます。
補足解説用は画面左上や、画面上部にあるやつです。 これは必ず読ませるというよりも、“気になる人は見てね”という想定でいれています。
ゲーム画面のはいるタイミングや内容は、台本から変更となる場合が多いです。
話すタイミングと映像の尺だったり、並べて再生した印象で臨機応変に編集。 このときは、アバターの素材を組み込む段取りが固まってなかったこともあり、テロップ含めてそれなりに編集にかかりました。 テロップは音声とのタイミングや、消えるタイミング、解説系のサイズ感(文字量)など、調整したい箇所が多く……。
「作り方6」でいったん完成させたあと、一晩寝かせます。
これは俯瞰するためで、情報量が詰まりすぎていたり、気になった部分があれば微調整します。
誰かに何かを伝えたい場合、「俯瞰」により、客観的な視点を得ることはかなり有効。
時間をかけずに作れるようになる目的があるため大きな調整はしないですが、この一手間はなるべく省略したくない部分です。
俯瞰は有効とさっき書きつつ言うのもなんですが、ほどよい「手離れ」も大切。
もっとも手間をかけるべきなのはゲーム本編なので、解説動画やPVはほどほどで完成させてしまったほうがいいとも考えています。
今回ははじめて作ってみたので1日以上手間がかかっているのですが、使うツールややることが決まれば、短いものならトータル3〜4時間くらいで作れるようになる気がします。
【3時間くらいでで作るとしたらこんな時間配分】
原稿をメモ書き程度にしてフリートーク風にすればもっと短縮できるかもしないのですが、それはまた別の慣れが必要そうですね。
編集は字幕なしでもよければもっと短縮できるし、長く話すほど字幕が厳しくなるのですが、無いと観る方の負荷が高くなるので、字幕は必要に思います。 自動文字起こし もチェックや手動修正が必要ですし、悩ましいところ。
なにかしらの効果があったかどうかは計測が難しくなんとも言えないのですが、 本人が実写で出てきて話さなくても、トークのような動画が作れるフローが試せたという意味でやってよかったです。
元々考えていた、開発ログを気軽に話すものとは違ったものが出来てしまったので、もう少し工夫して、次は長めに話す動画を気軽に作ってみたいです。
ボイチェン使いこなせるようならば、ライブ配信もありかもしれません。
開発者インタビューや、解説動画が好きです。
開発者が気軽に話したり、解説動画で発信できるといいよなぁと思っているので、今回はその第一歩でした。
次の動画が出来たときはまた報告しますね。
本日から8/10まで、Steamのサイバーパンクフェスに参加中です!
(※1) 「見てねお姉さん」
(※2 )「ジェイムスン型」
(※3 )「他のインディータイトルのPV」
今回も最後まで読んでくれて本当にありがとうございます!
開発頑張っているので、ぜひ「いいね」や、感想いただけるとうれしいです。
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