はじめまして。個人でゲームを開発している「ひがしん」です。 今回、いま作っている 『Ink & Lore』 というゲームについて、その成り立ちとこだわりを少しずつ書いていこうと思います。
ひとことで言うと、ローグライク × カードバトルです。
……と、まとめるとそれっぽいのですが、企画のスタートは本当に単純でした。
子どもの頃、寝る間も惜しんで『風来のシレン』をやっていました。 特にあの99階ダンジョン。何度も死んで、全部失って、それでもまた1階から潜り直す。あの「たった一度きりの冒険」の緊張感が、たまらなく好きでした。
そしてもうひとつ、昔からカードゲームが大好きでした。MTG(マジック:ザ・ギャザリング)や LoR(レジェンド・オブ・ルーンテラ)に始まり、気づけば 『Slay the Spire』の実況を漁るように見あさる日々。没頭し、時間が溶けていく…
ある日ふと思ったんです。
「この2つ、合体させたら最強のゲームになるんじゃないか?」
それを、勢いと熱だけで本当に企画してしまったのが『Ink & Lore』です。
熱で始めた企画ですが、作り込むほどに「ここは絶対に妥協したくない」という軸が固まってきました。今の時点で大事にしている3つを紹介させてください。
本作の世界観は絵本です。 ただの背景設定ではなく、プレイ体験そのものを絵本にしたいと思っています。
各ダンジョンを進んでいくと、楽しくも少し悲しい物語が少しずつ展開していきます。プレイヤーはダンジョンを攻略しながら、同時に1冊の絵本を読み進めている——そんな没入感を目指して開発しています。 「ゲームをクリアした」ではなく「1冊の絵本を読み終えた」と感じてもらえたら、大成功だと思っています。
戦闘は『Slay the Spire』風のカードバトルがベースです。 ただし本作の大きな違いは、カードが「消費性」であること。ここが『風来のシレン』のDNAです。
強力なカードほど、使えばなくなる。 だからこそ、
「この切り札を、いま切るのか。もっと先の窮地までとっておくのか」
という判断が、プレイの最大の見せ場になります。リソースをいつ・どこで切るか。その一手が生死を分ける。
「どんなカードゲームが人を夢中にさせるのか」「どこでテンションが上がるのか」「戦略が深いとはどういうことか」——好きなカードゲームたちを改めて研究し尽くしながら、本格的で歯ごたえのあるカード戦闘を実現しようと、今まさに一番頭を悩ませているところです。
本作のキャラクターは、文房具がモチーフです。 かわいらしい見た目ですが、描きたいのはその奥にある心理です。
舞台は「誰かが描くのをやめてしまった絵本」。
こうした問いを軸に、主人公となるキャラクターたちの葛藤や心の揺れまで、しっかり掘り下げて描いていきます。かわいさの裏にある切なさを感じてもらえたら嬉しいです。
「好きなゲーム2つを合体させたら最強」——そんなシンプルな熱から始まった『Ink & Lore』ですが、絵本の世界・カードの奥深さ・キャラクターの心の機微を、一つひとつ丁寧に積み上げているところです。
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これから開発の裏側を少しずつお届けしていきます。よかったら、この絵本の続きを一緒に見届けてください。
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