HARF-WAY(https://harf-way.com/)さんが30秒アピール動画を募集していらっしゃったので作ってみました。 3Dツールで構築した530枚以上のフルスチル、情感溢れるフルボイス、ハードボイルドなストーリーを彩る塩生康範さんの楽曲をぎゅっと詰め込んだ30秒。
「インディーゲームの発信で個人開発であることを過度に強調するのは良くない」と言われることもあります。確かに一理あるかもしれませんが、紅蜘蛛シリーズに関しては「個人開発だからこそ表現できている」と胸を張って言えます。
ボイスのON/OFFによって、プレイヤーが文章を読み進めるテンポは大きく変わります。そのためオリジナル版では、ボイスの有無に応じてBGMの開始・終了タイミングを動的に切り替えるマクロを組んでいました。ここまで演出のタイミングにこだわるノベルゲームは、なかなか珍しいのではないかと思います。
リマスター版では立ち絵方式からフルスチル化への変更によってグラフィックの情報量が圧倒的に増え、プレイヤーごとの読了ペースもさらに多様化したため、当時の手法をそのまま適用するのは難しくなりました。しかしその代わりに、スチルの切り替わり演出に合わせて効果音やBGMを鳴らすタイミング(「鳴らしてから切り替える」「切り替えと同時に鳴らす」「切り替わり後に鳴らす」など)を場面ごとにミリ単位で調整しています。おかげでマクロのパラメーターがどんどん増えていきます。
元々オリジナル版もプロットなしで背景+立ち絵+シナリオ+効果音+スクリプトを同時進行で作っていたのですけど(BGMだけ後付け)、リマスター版はシナリオに合わせてざっくりスチルを作った後で音やボイスと合わせながら随時地の文を書き換えたり効果音を足したりスチルを増やしたりしてます。 こんなの個人(ひとり)開発じゃないとできません。
この30秒アピール動画も募集を見てから1時間ぐらいでサクッと作りました。このフットワークの軽さは個人開発の強み。そもそも香港ノワールなんてニッチなジャンルができるのもそのおかげですしね。
個人開発だからこそ振り切れるこの熱量を、是非感じていただきたいと思います。