ゲームについて
水底には光がない。
水の国クラリス。
その23番都市アビサリアは、国内でもっとも貧しく、もっとも暗い場所です。
ここに生きる人々に名前はありません。
あるのは管理番号だけ。
魚人になれず、人間の体のまま取り残された者たちは、背に空気タンクを負い、誰もやりたがらない労働を引き受け、配給コインで一日分の呼吸を買います。
そんな街で、シオンは毎晩地下室の扉を閉めます。
国が禁じた生き物、クラゲを育てるためです。
発覚すれば投獄。それでもやめない理由は、ひとつだけ。
友人カレンに、魚人になる機会を買ってあげるためです。
-水生化液という名の救い-
三歳になると、子どもたちは番号を捨てて水生化液を打たれます。
水中に最適化された体を得て、新しい名前を与えられ、生涯を魚人として過ごします。
ただし、アビサリアで生まれた子どもに、その順番は回ってきません。
原料は枯渇へ向かい、値段は日ごとに上がっていく。
残された道は二つ。
一生誰かのスカウトを待ち続けるか、
国立学校で圧倒的な成績を残して卒業するか。
カレンは後者へ向けて、片腕で必死にペンを走らせています。
シオンは、その未来が計算上成り立たないことを知っています。 だから、別の方法を選びました。
密輸という方法を。
主な特徴
Live2Dキャラクターインタラクション
画面のキャラクターを直接クリックして、反応を確かめることができます。
どこに触れたのかが、そのまま物語の一部になる場面も用意されています。
美しい深海の世界観
水生化液とカイロス細胞。管理番号と配給コイン。魚人の階級と、クラゲの魚人という貴族。世界の天井である死の水域。設定のひとつひとつが、登場人物の選択を追い詰めます。
独特な人物たち
明るさを武器にするカレン。感情表現が苦手なシオン。距離感のおかしい養護教諭ダリア。残りの寿命を数える生徒会長フォルモ。そして、簡単には引き下がらないクラスメイトたち。
※このゲームはテキスト重視のビジュアルノベルです。